北海道の方も着物を着る機会というのはたまにありますよね。成人式や結婚式、小樽や函館を着物で歩くというのも風情があっていいのではないでしょうか。実際小樽にはたくさんの着物レンタル店がありますよね。
北海道の厳しい冬に着物を着るとなると、袖口や裾がスースーして寒かったりしますので、しっかり防寒対策しておくようにしましょう。アームカバーやタイツ等を利用するといいでしょう。
この着物を着た時というのはクリーニングに出しておかないといけませんね。冬の雪が降っている時やべちょべちょに溶けた歩道だと泥羽して汚してしまうということもあったりしますしクリーニングは必須になりますね。
でも、着物のクリーニングってどこのクリーニング業者でもしているわけではありませんので、どこに出したらいいの?と分からないという人もいるのではないでしょうか。
とりあえず安い所を探していたら、せっかくの着物がクリーニングによって痛められて帰ってきてはいけませんので、ただ安いからという理由でクリーニング店を選ぶのは辞めておいたほうが良いです。
安いのはもちろん安いほうが良いと思いますので、安いけど丁寧な仕上がりをしてくれる着物クリーニング業者を選ぶということが大事ですね。
そこで、北海道の方におすすめの着物クリーニング業者を以下で紹介しておきます。
きものtotonoe
着物クリーニングで今圧倒的におすすめなのが「きものtotonoe」ですね。年間6万点の着物クリーニングをしているので実績が違います。
業界内でも技術力に定評があり、全国の呉服屋からの依頼も多いので、呉服専門店が依頼する業者に直で依頼することができます。
宅配着物クリーニングが可能ですので、北海道全域の札幌市・旭川市・函館市・釧路市・苫小牧市・帯広市・小樽市・北見市・江別市・室蘭市・千歳市・岩見沢市・恵庭市等の方が宅配で利用することができます。
成人式の振袖や結婚式の留袖・紋付・訪問着・附下・小紋・婚礼衣装・法衣など着物に関するもの何でもクリーニングすることができますよ。
難易度が高いといわれているしみ抜きや修正、染め替えも得意としている業者です。
料金的にもかなり押さえられていて着物クリーニングをするのにはかなり安い値段で利用することができますよ。
30日間の返金保証もついていますので、初めての方でも安心して利用することが出来るでしょう。
博新堂
札幌市にある和服のお手入れ総合専門店である「博新堂」でも着物クリーニングをすることができます。市内近郊なら集配無料となっていますよ。
シミがついて数カ月たっていたり、他店で断られたシミも博新堂ならば受け付けてくれる可能性があります。創業50年の確かな技術と品質を兼ね備えた業者です。
染み抜きだけでなく、丸洗い、反物の加工や紋入れ、仕立て直し、染め替えまでしてもらうことができます。防水加工の下ても結構人気があるようです。
クリーニングエース
クリーニングエースでも着物のクリーニングをすることができるようになっています。
このエースでは「なぎさ洗い」という伝統の京洗いの技術に、最新の現代科学をプラスした繊維に優しい自然洗いを採用しています。しかも、長年の経験を積んだ職人が手作業でシミや汚れを丁寧に取り除いてくれますよ。
繊細な着物のクリーニングは細心の注意を払い、手縫いの「フキ・キセ」を潰さないようにふっくり仕上げてくれます。
色修正・金銀加工をはじめとするお手入れも得意分野のようで、48もの色直し染料から会わせて近い色をを作り修正します。
加納しみぬき店
加納しみぬき店は着物のしみ抜き・色やけ直し・丸洗いをすることができる着物クリーニング店です。しみ抜きに自信のある札幌市豊平区の業者です。
熟練の職人が汚れやシミの種類によってクリーニング法を変え、出来る限り着物を傷めずに仕上げてくれます。原因が分からないシミ、何年の経過したシミも綺麗にしてもらえる可能性があります。状況や原因を把握し徹底的にシミを落としてくれますかね。
地下鉄東豊腺美園駅から徒歩10分程度の場所にあります。
MIC札幌
札幌市にあるMIC札幌も木尾のクリーニングをすることができます。紬の製造から着物の染め及び生洗いを得意としている業者ですね。
村山大島紬の製造元として創業した業者で、その後に和服クリーニングを手掛けていく中様々な試行錯誤を積み重ねて出来たのが「MIC式生洗い」なのです。記事・柄・縫製を最小限に傷めず生地のハリを維持してくれる技です。
【住所】北海道札幌市北区北31条西8丁目2-17
【電話番号】011-398-7036
【詳細ページ】https://www.sapporo.mic-musashi.com/kimonocleaning.html
せんたく日和
洗濯日和は創業62年になるクリーニング業者で、着物のクリーニングも年間1,500件以上の実績ある業者です。職人技術で1枚1枚丁寧に心を込めて洗ってくれますよ。
着物のまとめ洗い割引とかもしてますので、何着稼働時に依頼することによりお得に利用することができますよ。
宅配クリーニングを利用できますので、宅配で簡単に利用することができます。
エンパイアー
クリーニング店のエンパイアーでも着物クリーニングをすることができます。
このエンパイアーではなぎさ洗いと言って、寄せては返す波のように優しく洗う和服専門店の技法で、丁寧に着物クリーニングしてくれますよ。
しかも、京都の伝統と現代の技術によって、シミや汚れを綺麗に落としてくれます。
また、リファイナリーパックと言って大切な和服類をコンパクトに平面パックしてくれるオプションもありますので、保管スペースを取らず重ねて保管しても型崩れしません。
パールトーン加工もできるのでこの加工をしておけば、水や汚れを弾いて長期間の効果を得ることができますよ。
【住所】札幌市、イシカリシ、小樽市、釧路市、帯広市、函館市、江別市、岩見沢市、北広島市、千歳市、苫小牧市
【電話番号】-
野口染舗
野口染舗は創業1948年の業者で、着物のクリーニングだけでなくしみ抜き、染め替えをおこなっている業者です。
修復・復元加工、特選洗い、撥水加工、洗い張り、お仕立て、着物リメイクなども行うことができます。
土屋クリーニング
着物のような特殊品のクリーニングを専門で行っているのが帯広市にある土屋クリーニングです。この道62年の職人が作業してくれます。
丸洗いや洗い張り、しみ抜きなど着物のお手入れ全般を任せることができます。十勝管内に関しては集配に来てくれるので電話で依頼すると良いですよ。
北海道の着物クリーニングの現状
北海道における着物クリーニングの現状について、地域特有の事情や地域名を含めて詳述する。北海道は広大な面積と多様な気候条件を持つため、着物のクリーニングに関するニーズやサービスにも地域ごとの特色が見られる。特に、雪や湿度、気温の影響が大きく、クリーニングの技術や手法にも他の地域とは異なる工夫が必要だ。
【北海道の気候と着物クリーニングの関係】
北海道は、冬の厳しい寒さと大量の降雪が特徴的であり、着物のメンテナンスにも影響を及ぼしている。例えば、札幌市や旭川市といった内陸部では、冬季に気温が氷点下に下がり、道路に撒かれる融雪剤による汚れや湿気が問題になることが多い。湿気は着物にカビを発生させやすくするため、クリーニング業者は防カビ処理や乾燥技術を工夫している。
また、函館市や小樽市など海に面した地域では、海風による塩分の影響も無視できない。海沿いの地域では、塩分が着物の繊維にダメージを与える可能性があるため、特別な洗浄方法を用いる業者が多い。さらに、釧路市や帯広市といった地域では、冬季の乾燥によって静電気が発生しやすく、これが着物の生地に悪影響を及ぼすこともある。このため、北海道のクリーニング業者は、着物の種類や地域特有の汚れに合わせたカスタマイズされたケアを行っている。
【伝統技術と新しい技術の融合】
北海道の着物クリーニングには、伝統的な技術と新しい技術の融合が見られる。着物クリーニングには「洗い張り」や「丸洗い」といった伝統的な方法があるが、これに加えて、最新のドライクリーニング技術や超音波洗浄を取り入れる業者も増えている。特に札幌市や旭川市のような都市部では、これらの新しい技術を活用することで、着物の美しさを長く保つためのサービスを提供している。
また、着物の染み抜き技術に関しても、北海道特有の工夫がある。雪による水滴の汚れや融雪剤による化学的なダメージを受けやすい北海道の着物クリーニングでは、染み抜きの際に地元特有の技術が活かされる。特に、雪解けの時期に生じる泥はねや水分によるシミには、特別な溶剤を使ったクリーニングが必要となるため、経験豊富な職人が対応するケースが多い。
【地域によるクリーニング料金の差】
北海道の広大な面積ゆえに、地域によってクリーニング料金にも差がある。札幌市などの都市部では、競争が激しく料金も比較的安価に設定されている一方で、道北や道東のような人口が少ない地域では、輸送コストなどの影響で料金が高くなることもある。例えば、稚内市や網走市のような遠隔地では、クリーニング後の仕上がりを配送で受け取る場合が多く、その際の送料がクリーニング費用に上乗せされることがある。
ただし、地域によっては地元の伝統を重んじた特別なサービスを提供する業者も存在する。例えば、函館市の一部のクリーニング店では、観光客向けに短期間でのクリーニングサービスを提供しており、着物をレンタルして観光に使用した後、そのままクリーニングに出せるという便利なサービスが展開されている。また、富良野市や美瑛町のような観光地では、観光客が多く訪れることから、着物をレンタルする文化体験が盛んであり、その需要に合わせたクリーニングサービスも発達している。
【着物クリーニングと伝統文化の保護】
北海道では、アイヌ文化などの伝統的な民族衣装のクリーニングも行われている。アイヌの伝統衣装「アットゥシ」や「カパラミプ」などは、特別な素材と技法で作られており、そのクリーニングには専門的な知識と技術が必要とされる。こうした民族衣装のクリーニングは、通常の着物と比べてより慎重に行われており、専門の職人による手作業が求められることが多い。
特に旭川市や釧路市などのアイヌ文化が色濃く残る地域では、伝統的な衣装の保存・修復に関する専門的なクリーニングサービスが存在する。これらのサービスは、ただのクリーニングにとどまらず、文化遺産の保護・維持の役割も果たしており、アイヌ文化の伝統を未来に伝えるために重要な意義を持っている。
【季節ごとのクリーニングの需要と対策】
北海道の着物クリーニングは、季節によって需要が大きく変動する。特に、成人式や卒業式、結婚式といった行事が集中する冬から春にかけては、クリーニング業者にとって繁忙期となる。また、夏場の湿気が少ない時期は、着物の保管に適しているため、クリーニング後の長期保管サービスを提供する業者も増えている。
さらに、冬の結婚式などで使用された着物は、雪や融雪剤の汚れが付きやすいため、通常よりも念入りなケアが必要だ。札幌市や旭川市では、こうした冬の着物の汚れに特化したクリーニングサービスを提供している店舗もあり、防水加工や防カビ対策を施すオプションも用意されている。
【今後の課題と展望】
北海道における着物クリーニングの業界には、いくつかの課題が存在する。まず、人口減少や高齢化による着物の需要減少が挙げられる。特に地方部では、若い世代が着物を着る機会が少なくなり、クリーニングの需要も低下している。しかし、一方で観光地や都市部では、外国人観光客が日本文化を体験するために着物をレンタルするケースが増加しており、そうした観光需要に応える形でクリーニング業者が新たなサービスを展開している。
また、持続可能なクリーニングへの取り組みも求められている。例えば、洗剤や水の使用量を削減するエコクリーニングの導入や、地域資源を活用した環境に優しい洗浄技術の開発などが進められている。特に、富良野市や美瑛町といった自然豊かな地域では、こうした環境配慮型のサービスに対する関心が高まっており、地域特有の資源を活用したクリーニングが注目されている。
北海道の着物クリーニングは、広大な地域性と気候条件を背景に、多様なサービスが展開されている。これからも地域のニーズに応じた柔軟な対応や技術革新が求められ、伝統と現代の融合を目指しつつ発展していくことが期待される。
北海道の着物の特徴
北海道は日本の最北端に位置し、寒冷な気候や独自の文化が根付く地域です。北海道の着物文化は、他の地域と異なる点が多く、アイヌ文化の影響や、厳しい寒さに適応するための工夫が凝らされています。北海道の各地域には、気候風土や文化に合った着物が受け継がれており、伝統的なアイヌ民族の服装や、冬の寒さに耐えうる素材を用いた防寒着物など、北海道ならではの特徴が見られます。ここでは、北海道の代表的な着物や地域ごとの着物文化について詳しく解説していきます。
【アットゥシ】
アットゥシは、アイヌ民族の伝統的な織物であり、北海道の着物文化において非常に重要な役割を果たしてきました。アットゥシは、オヒョウ(和名:ハルニレ)の木皮を原料とした織物で、丈夫で保温性が高く、北海道の厳しい寒さに適しています。オヒョウの樹皮を繊維状に加工し、それを手織りで仕上げるため、時間と手間がかかるため希少性が高く、アイヌの中でも貴重な衣服として扱われてきました。
アットゥシには、アイヌ独自の文様が織り込まれており、それぞれの模様には魔除けや自然への感謝といった意味が込められています。このような文様にはアイヌ文化の豊かな精神性が反映されており、現代においても工芸品やアートとして高く評価されています。アットゥシは、服としてだけでなく、装飾品や工芸品としても人気があり、北海道外でも展示されることが多く、アイヌ文化のシンボルともいえる着物です。
【ルウンペ】
ルウンペは、アイヌ民族が儀式の際に身に着ける特別な着物で、刺繍や装飾が非常に豪華で華やかなのが特徴です。ルウンペは通常、厳かな儀式や祭りの際にのみ着用され、特別な意味を持つ衣装として扱われます。ルウンペに施される刺繍や文様は、家族や部族の象徴を表し、独特の幾何学模様や曲線が特徴です。
また、ルウンペは自然素材を多用し、鹿の革や魚の皮などを用いた装飾が施されていることが多いです。北海道の自然環境と調和するようなデザインがされており、アイヌの美的感覚や信仰心が強く表現されています。ルウンペは、現在もアイヌ文化の祭りやイベントで見ることができ、北海道の伝統的な着物文化を象徴する存在です。
【鰊場作業着(にしんばさぎょうぎ)】
北海道の沿岸部では、かつてニシン漁が盛んに行われており、漁師たちは鰊場作業着と呼ばれる丈夫な作業着を着用していました。鰊場作業着は、主に厚手の綿や麻を使用して作られ、防水性や耐久性が高く、寒さや潮風に強いのが特徴です。この着物は、寒さが厳しい冬の漁業に適したもので、防寒性を高めるために重ね着ができるように設計されています。
また、鰊場作業着には、家族や船名を示す刺繍が施されることがあり、各家や船ごとの個性が表現されていました。現在では、鰊場作業着は日常的に着用されることは少ないものの、北海道の漁業文化を象徴するアイテムとしてイベントや観光地で見ることができます。また、現代のファッションアイテムとしてもリデザインされることがあり、北海道の伝統的な作業着として愛されています。
【カムイチェプアミプ】
カムイチェプアミプは、アイヌ語で「神の魚の着物」という意味を持つ、魚皮を用いた着物です。主に鮭やニシンの皮を使って作られ、防寒性と防水性に優れているため、寒冷地での生活に非常に適しています。アイヌ民族は、獲れた魚を食料とするだけでなく、その皮も活用して衣類を作るなど、自然を無駄なく活用する知恵を持っていました。
カムイチェプアミプは、魚の皮を乾燥させ、柔らかく加工する技術が必要であり、非常に手間がかかります。さらに、針と糸を使わずに結び目だけで縫い合わせる独特の技法が用いられており、この技術は現代でも高く評価されています。魚皮独特の光沢が美しいため、現在では工芸品やアクセサリーとしても注目されています。
【札幌市の着物文化】
北海道の中心地である札幌市には、現代的な着物文化が根付いています。札幌市は日本各地からの移住者も多いため、本州の着物文化が融合した現代的な着物が多く見られます。特に、若者向けのカジュアルな着物や、季節ごとに異なるデザインの着物が人気で、夏祭りなどのイベントで着用する浴衣も多く販売されています。
また、札幌市内には着物のレンタルサービスも充実しており、観光客が気軽に北海道の着物文化を体験できる環境が整っています。観光スポットでの写真撮影や、札幌雪まつりなどのイベントに合わせたレンタルプランも提供されており、北海道の風景に映えるような着物が揃えられています。
【旭川市の防寒着物】
旭川市は、冬の寒さが厳しい地域であり、極寒に対応するための防寒着物が特徴的です。特に、毛皮を用いたコート状の着物や、厚手の綿を何層にも重ねた袷(あわせ)の着物が使用されています。旭川の防寒着物には、裏地に暖かい素材を使用し、風の侵入を防ぐ工夫が施されています。
さらに、旭川市では防寒対策として、着物の上に着用する「半纏(はんてん)」や「丹前(たんぜん)」も多く使われています。これらの防寒具は北海道の冬の厳しい寒さに耐えられるように厚手の生地で作られており、観光客向けにおしゃれなデザインのものも販売されています。
【釧路市の釧路織】
釧路市では、伝統的な織物「釧路織」が知られています。釧路織は、自然の風景や四季の変化を反映した独自のデザインが特徴で、特に秋冬には暖かい素材を使った織物が好まれます。釧路織は、上品な色合いと美しい模様が特徴で、特に寒い季節に着用する袷や羽織として人気があります。
釧路織は職人が一つひとつ手作業で織り上げるため、細かい模様が美しく、釧路の自然風景を彷彿とさせるようなデザインが多いです。近年では、現代風にアレンジされた釧路織のアイテムが増え、観光客向けの小物やバッグとしても人気があります。
【北海道の着物文化の現状と未来】
北海道の着物文化は、アイヌ民族の伝統や本州からの影響を受けながら発展してきました。現在、伝統的なアイヌの着物や防寒着物は、観光客や北海道外の人々にも広く知られるようになり、工芸品やアートとしても注目を集めています。また、札幌市や旭川市などの都市部では、着物のレンタルサービスや、現代的なデザインの着物が販売され、観光産業の一環としても重要な役割を果たしています。
近年、アイヌ文化の復興が進む中で、伝統的な着物が若者にも注目され、アイヌ文様を用いたモダンなデザインやアクセサリーが制作されるなど、アイヌ文化の要素が現代ファッションに取り入れられています。